書籍名 |
尖閣諸島-冊封琉球使録を読む- |
ISBN番号 |
9784898051153 |
定価 |
1,540円(税込) |
販売価格 |
1,540円(税込)
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購入数 |
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原田禹雄著 尖閣諸島の領有権をめぐる日本と中国の対立は昨今ますます鋭いものとなっている。本書は琉球と中国の交渉史の基本史料である冊封琉球使録の全訳注に挑むなかで、その中の尖閣諸島に関する記述を精読し、今日、中国側主張の主要な論拠となっている井上清の説を根底から批判し、尖閣諸島が歴史的に中国の領土ではないことを明確に示した快著である。本書によって読者は、尖閣諸島に関する中国側の主張が、1970年代の政治的風潮の中で中国に迎合した井上清による冊封使録の曲解・誤読に端を発していることを理解できるであろう。尖閣諸島をめぐる正しい歴史認識とは何かを明らかにし、時代の要請に応えた格好の書。 四六判、並製、126頁 定価(本体1,400円+税)
〈目次〉
はじめに
一、冊封・冊封使・冊封使録
二、尖閣諸島
三、明代の尖閣諸島
四、清代の尖閣諸島
五、冊封使録の尖閣諸島
1 陳侃『使琉球録』(1534年自序)
2 郭汝霖・李際春『重編使琉球録』(1561年自序)
3 蕭崇業・謝杰『使琉球録』(1579年自序)
4 夏子陽・王士楨『使琉球録』(1606年自序)
5 胡靖『琉球図記』(1653年自跋)
6 張学礼『使琉球紀』(1664年序)
7 汪楫『使琉球雑録』(1684年自序)
8 徐葆光『中山伝信録』(1721年自序)
9 周煌『琉球国志略』(1759年初刊)
10 李鼎元『使琉球記』(1802年序)
11 斉鯤・費鍚章『続琉球国志略』(嘉慶刊本)
12 趙新『続琉球国志略』(1882年自序)
〔付1〕胡宗憲『籌海図編』(1561年序)
〔付2〕鄭若曽『海防二覧図』
〔付3〕鄭若曽『琉球図説』
〔付4〕申叔舟『海東諸国紀』(1471年序)